Excelは柔軟で、すぐに始められる優れた道具です。問題はExcelそのものではなく、一つのファイルに入力・保管・集計・承認・共有のすべてを任せることです。

移行を検討する5つの基準

1. 同時に編集する人が増えた

上書き、入力場所の衝突、誰が変更したか分からない問題が増えます。

2. ファイルやシートをまたいで転記している

転記回数に比例して、漏れや重複、数式のずれが増えます。

3. 閲覧できる範囲を人ごとに変えたい

担当店舗だけ見せる、個人情報を制限するといった権限管理は、ファイル単位では難しくなります。

4. 過去の状態を正確に残したい

上書き更新では「先月末時点でどうだったか」を後から再現できないことがあります。

5. 件数増加で集計が重くなった

ファイルを開く、数式を再計算する、検索する時間が日常業務を妨げ始めます。

全部を移行しなくてもよい

入力や一時的な試算にはExcelを残し、正しい原本の保管、定期集計、権限管理だけをデータベースへ移す方法もあります。

移行前に整理するもの

  • 誰が入力するか
  • どの項目が必須か
  • どの数字を集計するか
  • 修正履歴を残す必要があるか
  • 誰がどこまで閲覧できるか

画面を作る前にこのルールを決めることで、新しい仕組みでも同じ混乱を繰り返さずに済みます。

次に読む

現在のファイル形式を大きく変えず、毎月の集計を改善したい場合は、複数のExcel集計をPower Queryで自動化する方法をご覧ください。

Googleスプレッドシートの表示や計算が遅くなっている場合は、スプレッドシートが重くなってきたときの選択肢で、整理・役割分担・BigQuery移行の判断基準を紹介しています。